最近、よく映画を観てまして。
アクション系とかの映画なら良いんだけど。
サスペンスとかそーゆー系の映画なら、なんだか語りたい。
でも、だいたいそーゆーの観るのは1人で観てるのでどーしよーもない。
あ、ここ使っちゃえ。
ってことで雑記として映画感想をば。
今回は「怒り」を観ましたので、それについて。
ただしあらすじではなく感想ですので、ネタバレです。
とゆーか、「こんな話だったよ、面白いから観てね」じゃなくて「ここが良かった」などの完全に「観た人」にしかわからない(?)内容です。
行こうか迷ってる人へ向けてのものじゃないのであしからず。
なので、観に行こうと思ってる人はお戻りください 。
言えることは、サスペンスだとか重い空気感が好きな人にはオススメです。
愛だの平和だの友情だの正義だの言うてる映画が好きな人には微妙かも。とだけ言うときます。
では、感想へ。
まず、キャストの演技力が半端なかった。
いや、演技だの何だのなんて知らないけれど、それでもすごかった。
個人的には宮崎あおいさんがほんとにすばらしかった。
演じる「愛子」は父ちゃんも言うてましたがちょっとおかしい人。
何かしら「しょうがい」を持ってる・・・わけではなさそう?だけど、ちょっと年齢と精神が追い付いてない感じのキャラだと感じました。
が、それが絶妙にうまい。
通報したことを父ちゃんに言うシーンや犯人じ ゃないとわかって泣くシーン。
なんだかグッときました。
安堵の涙と守ってやれなかった涙と信じきれなかった自分への憤りの涙と色々ある感情を含めた涙って感じでした。
唯一ハッピーエンドだったね。
東京編で言うと妻夫木さんがリアル←
ホントにゲイなんじゃないかって思うくらい←
そして最後の涙。
あれはやばい、ふつうの通りだから「ワンワン」泣くわけにもいかないので我慢して我慢して出てくる涙。
本来の(?)意味とはまた違う「男泣き」でしたね。
妻夫木さんは一度完全に綾野さんを信じなくなりましたからね。
それが誤解だと分かった時、どんだけ自分を責めたんでしょうか。
なぜ信じてあげれなかったのか、なぜ警察から電 話が来たとき逃げてしまったのか。
1つ思うのは、最後に真相を聞かされるところ。
あそこにあの人がいたのは偶然なんですよね?
何か連絡取ったり裏付けがあって、あの場所に行った。っていう描写なかったですよね?
まぁ、そうでもしないと真相がわからないので仕方ないんですが、できれば何とかして繋げて欲しかったな。
何か最後の最後でご都合主義というか、あまりにも「偶然」過ぎてちょっと残念でした。
沖縄編はイヤミスというか、落としどころのない話が好きなクズの僕には一番上記2つとは違った意味で面白かったです。
まぁ、結局誰も報われなかったっていう1点に尽きるんですがね。
とにもかくにも辰也が酔い潰れなければ何事も起きずに進 んでたじゃねーか、戦犯お前だな。と言いたいけど←
(もしくは未成年飲ませた(?)田中か、それを咎めなかった泉も含めてか。)
結構この映画の中でいろんな問題も含まれてるけれど、沖縄の話はほんとにリアルな問題でしたね。
作中で「誰にも言わないで」と涙の訴えがありましたが、そんな感じで事件になってない事件が山のようにありそうだし、あるんだろうなと思ってしまうリアル。
だからと言って「沖縄から出ていけ」なんていう問題にどうこう言うつもりもないんですがね、○か×か簡単な話ではないですしね。
ほいで、沖縄編の最後の田中が辰也にさされるところ。
殺さずにはいれなかったんでしょうね。
おそらくこの作中で色んな感情の「怒り」がありまし たが、いわゆる一般的なまっとうな「怒り」は辰也のこのシーンに現れるんじゃないかな。
自分ではなく相手に対する怒りですね。
そして、最後のシーンで泉が田中が書いた文章を観たあと、海に向かって叫ぶシーン。
泉はどこまで知って、何を察したんでしょうね。
辰也がどんな理由で田中を刺殺したかを知っているなら全てを察したんでしょうが、さすがにそれはないでしょう。
ただ辰也の田中を刺した理由と自分の出来事、そしてあの文章とかを観て憶測で察したんでしょうかね。
そしてその叫びの感情はなんなんでしょう。
「何も変わらない」と言い突き放して思い悩ませた自分への叫びなのか。
「こんなことしても『何も変わらない』のに」という辰也への怒 りに近いものなのか。
頭がこんがらがりすぎて何も考えることが出来ず、ただただ叫んだだけなのか。
田中に騙されたという思いからなのか。
まぁ、自分への叫びはないか。
自分も深く傷ついた状態で相手のことをそこまで想う気持ちの余裕はないか。
1点気になるのは、田中はなぜ突然発狂して店を壊したんだろう。
そして、「俺もその場にいた」と辰也に告白したのだろう。
それがなければあんな事件があったとしてもおそらくは何も起きずに終わってたのに。
そもそも八王子の犯人は「言わないと気が済まない性格」(だっけ?)らしく、家にチラシの裏に色んな愚痴や文句などが書かれたのが沢山あった。
実際岩に書いてたみたいに。
ただ、それは それとして、だからと言って暴れる?辰也に言う?(それも本当の真実ではないウソを)
積もり積もった何かがあったんだろうか、爆発したんだろうか。
それがあの「怒」なんだろうか。
普通に働いてるときには何もそんな風に見えなかったし、二重人格に近いモノがあったんだろうか。
八王子の事件は拘留されてた男曰く「人を見下すことでギリギリ保ってた奴にそんなことした」ことが理由なのはまだわかるし、だから「怒」なのもわかるけど。
そこに通じるような「怒」がちょっと僕には見えなかった、伝わらなかったです。
とまぁそんな感想です。
全体を通して言うと、冒頭で述べたとおり、キャストの豪華俳優陣たる演技力です。
記載はしてないですが 、渡辺さんの複雑な感情もすごい。
「自分の娘が幸せになるわけがない」なんて難しいと思うよ、ほんと。
色んな怒りがいろんな形で表現されてて。
「大切な人」を信じ切れるかどうか、などの人の思考の難しいところを表現した作品だと思いました。
終わり。
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